『香りが突きつける現実―「また私を後回しにしたな」と脳が教えてくれる瞬間』

半田 かなえ

“香りで思い出す過去”
香りは、楽しい記憶も辛い記憶も一瞬で蘇らせます。

香りは、楽しい記憶も辛い記憶も一瞬で蘇らせます。
人間の五感による知覚の割合は、
視覚83%、聴覚11%、嗅覚3.5%、触覚1.5%、味覚は1%。
そのうちのたった3.5%の嗅覚だけが、
食欲など本能的な行動や喜怒哀楽といった
感情を司る脳の領域「大脳辺縁系」と結びついています。

そして、この大脳辺縁系には、
記憶を司る「海馬」も含まれているため、
ある香りを嗅ぐと記憶がフラッシュバックしたり、
特定の人物を思い出したりすることがある
「プルースト効果」が生まれると言われています。

ある患者さんは、お好み焼きの
「ジュ―という音」とソースの匂いで、
過去の辛い恋人との記憶が
フラッシュバックし、パニックに陥りました。


私たちも実は同じように、「自分を後回しにしてきた過去」や
「ダイエット失敗の瞬間」を、
特定の匂いから
無意識に思い出しているのです。

こんなお悩みありませんか?

  • 甘いケーキの匂い
    「あの日また食べすぎて失敗した」自分がよみがえる

  • 外食の匂い
    「家族優先で自分の食事は適当」だった時期を思い出す

  • 消毒液の匂い
    体を壊しても我慢していた」後回しの自分が浮かぶ

  • ダイエット中なのに
    コンビニの唐揚げの匂いで誘惑される

あるある

  • 夜遅く帰宅して、コンビニのホットスナックの匂い
    「お腹すいたけどもう寝なきゃ」と我慢した自分

  • 甘いパンの焼ける匂い
    「また明日からダイエット」と誓っては破った過去

  • 家族のために揚げ物を作る匂い
    「自分は食べない」と言いつつつまみ食いしてた記憶

  • ウナギ屋さんに入った瞬間香ばしい匂い=
    控えなきゃとおもいつつ・・・思わず爆食いした自分

  • ダイエットサプリ独特の匂い
    「お金だけ払って続かなかった」苦い思い出

なぜ起きるのか?

嗅覚は脳の「大脳辺縁系」と直結しています。
ここは感情と記憶を強く結びつける場所。

だから「匂い」は、一瞬で
「自分を後回しにしていた頃の自分」
「ダイエット挫折の場面」
フラッシュバックさせるのです。

フラッシュバックは弱さではなく
「まだ片づいていない心の記憶」です。


そしてその匂いは、過去から今の自分に
「もう同じ失敗を繰り返さなくていいよ」と
伝えているのかもしれません。

まとめ

匂いが突きつけるのは
「後回しにしてきた私」と
「失敗を繰り返してきた私」。


でもそれは、“変わりたい”
と願う脳からのSOS
嫌な思い出ではなく
「もう卒業しよう」というサインに
変えていきましょう。


アクションリクエスト

  1. 匂い日記をつける
    「この匂いで何を思い出した?」を書き出してみる

  2. ご褒美の香りを決める
    ダイエット成功の日に使う香水やアロマを自分専用に用意

  3. “後回しの匂い”を笑いに変える
    誘惑の匂いに出会ったら「
    また私を試してるな」と口にしてみる

  4. 未来の匂いを仕込む
    お気に入りのハーブティーや精油を、
    リラックスと成功体験と結びつける

  5. 匂いスイッチを作る
    食欲が暴走しそうな時、
    ミントや柑橘の香りを嗅いで気分をリセット