孫が「オーム返ししかできない」と言ってたグランマ そのように子育てをしていたのは「グランマ自身」だった!

半田 かなえ

「オーム返ししかできない孫を作ってたのは*グランマだった」/

 

〜【過干渉】【見守る】と【放置】の違い、わかってる?〜

過干渉とは、文字通り “手を出しすぎる”こと。
その背景には、親や祖父母の「心配」や「良かれと思って」の気持ちがあるのですが、
実はその行動が、子どもから“言葉”や“考える力”を奪ってしまうことがあります。

  私の整体に通っていた、ある親子とおばあちゃんのお話です。

その子、マー君は当時3歳。
発達障がいがあり、人との関わりや算数、板書が苦手な子でした。

それでも、少しずつ施術にも慣れてきて、3歳を過ぎたころには、同年代の子の協力を借りながらベッドに自分から上がれるようになりました。
マー君はおだてられると頑張れる「さんまさんタイプ」。
「マー君すごいね!」と声をかけると、嬉しそうにベッドにゴー。
その特性を生かしながら関わっていました。

 

  ある日、祖母・母親・本人の三人でやってきた日がありました。

施術が終わったあと、頑張ったご褒美に私からキャンディを渡しました。「マー君、帰ってから食べてね。お菓子はポケットに入れておいてね」
そう伝えたのですが、彼は聞いていない様子で部屋を走り回っていました。

「マー君、走ると危ないからやめようね。お菓子はポケットに入れてね。
もし入れないなら、今日は返してもらおうかな」
そう言うと、彼はお菓子を私の手に返してくれました。

 

 

  孫が困ったらすぐ口出しをするグランマ

そのとき、祖母が口をはさんできました。
「これからは……」と、助け舟を出そうとしたのです。

私はすぐに祖母に合図しました。
口をはさまないように「シッ」と静かに手で伝えました。

するとマー君は、何度も「これからは…これからは…」と繰り返し始めたのです。
でも、その先の言葉が出てこない。

実は以前、祖母がこう言っていたのを思い出しました。
「この子、いつもオウム返ししかしないんです」

 

 

けれど、それは違いました。
マー君は“言えなかった”のではなく、
日頃から祖母が先回りして言葉を出してしまうことで、
自分の言葉で考えて話す力を、少しずつ奪われていたのです。

私はそのまま、ただ静かに待ちました。

その間マー君は「これからは・・・」を何度も何度も言い続けてました。
私は『マー君 これからははよ~く分かった。その次は何が言いたいの?』


30分ほど経った頃、マー君は祖母を睨みつけながらも、
自分の力でこう言いました。
「これからは、ポケットに入れて帰ります」
この姿を見て、私はあらためて感じました。

 

子どもは、“言えない”のではなく
“言わせてもらえていなかった”だけなのです。

 

過干渉は、「優しさ」や「気づかい」に見えて、
実は親や祖父母の不安からくる“コントロール”になってしまうことがあります。
失敗させたくない、恥をかかせたくない、できないと困るだろう。
そんな思いが子どもより先に出てしまうと、
子どもは「私にはできないと思われている」と感じてしまいます。

 

手を出すより、信じて“待つ”ことのほうが
何倍も勇気がいります。
でも、子どもが自分の言葉で考え、選び、
話すその力こそが、本当に生きていく力になるのです。

 

「今まですぐ口を出してきた」・・・と反省されるなら
今日は口を出さずに様子を見てあげてください。